交通事故に遭ってしまったら、まず思い浮かぶのが治療費の支払い。自賠責保険が適用されるため、自己負担なく治療を受けることができます。しかし、ある程度の治療回数を経過すると、自賠責保険の適用が終了してしまいます。その場合、治療費はどうすればいいのか悩む方が多いのではないでしょうか。

そこで、自賠責保険から任意保険への「人身」の切り替えについてご説明します。

人身切り替えとは

人身切り替えとは、自賠責保険の適用が終了した後に、任意保険の「人身傷害保険」を利用して治療費を支払う手続きのことです。任意保険の人身傷害保険には、治療費や慰謝料などの補償が含まれています。

人身切り替えの方法と手続き

人身切り替えの手順は、次の通りです。

1. 保険会社に連絡する 自賠責保険の適用が終了する時期が近づいたら、任意保険に加入している保険会社に連絡しましょう。 2. 必要書類を提出する 保険会社から必要書類が送られてきますので、記入して返送します。必要書類は、事故証明書、診断書などです。 3. 審査が行われる 保険会社が提出された書類を審査します。審査の結果、人身切り替えが認められれば、治療費の支払いが任意保険から行われるようになります。 4. 治療費の支払いが開始される 審査が完了すると、治療費の支払いが開始されます。支払い方法は、保険会社によって異なります。

注意点

人身切り替えには、いくつかの注意点があります。

自賠責保険の適用期間中に手続きを行う必要がある 自賠責保険の適用期間を過ぎてから手続きを行うと、人身切り替えが認められない可能性があります。 任意保険に人身傷害保険に加入している必要がある 任意保険に人身傷害保険に加入していない場合は、人身切り替えを行うことができません。 自賠責保険との二重払いに注意する 人身切り替えの手続きが完了しても、自賠責保険から引き続き治療費が支払われる場合があります。この場合、二重払いになってしまうので、注意が必要です。

まとめ

人身切り替えは、自賠責保険の適用が終了した後も治療費を支払うための重要な手続きです。交通事故に遭ったら、自賠責保険の適用期間を把握し、適切なタイミングで任意保険会社に連絡しましょう。