rsd 症状の特徴と治療法

交通事故による後遺障害として、身体のダメージだけに目が行きがちですが、深刻な後遺症として脳の損傷があります。その一つがRSD（反射性交感神経性ジストロフィー）と呼ばれる症状で、事故後に手足などに痛みや腫れが出るだけでなく、怪我のないところにまで症状が出てくるなど、日常生活に大きな影響を与える障害です。今回は、RSDの症状の特徴と治療法について、交通事故にあった方に向けて解説します。

RSDの症状の特徴

RSDは、末梢神経系と交感神経系の障害により、患部が熱っぽく、焼けるような痛み、腫れ、色調変化などの症状が出ます。特徴的な症状として、以下のものがあります。

• 慢性的な痛み（自発痛）
• 軽度の接触や刺激に対する過敏症（アロディニア）
• 怪我のない部分にも症状が広がる（拡大）
• 変色、むくみ、発汗異常
• 自律神経症状（めまい、動悸、発汗異常など）

症状の進行に伴い、筋肉が萎縮したり、関節がこわばったりすることもあります。また、RSDは心理的影響も大きく、痛みや不自由さからうつ病や不安障害を発症することもあります。

治療法

RSDの治療は、症状の緩和と機能回復が目的です。主な治療法としては、以下があります。

• 鎮痛剤
• 神経ブロック（痛みを遮断する注射）
• 理学療法（運動やストレッチによる機能回復）
• 作業療法（日常生活動作の再訓練）
• 心理療法（うつ病や不安障害の改善）

治療は、患者の状態や症状の程度によって異なります。早期発見と適切な治療が、症状の悪化を防ぎ、機能回復を促進するために重要です。

交通事故でRSDの症状でお悩みの方は、交通事故に精通した弁護士に相談することをお勧めします。適切な治療を受けられるよう、補償や治療費の確保など、法律的なサポートを受けることができます。