事故 保険 自賠責 の範囲は？

交通事故に遭った場合、ケガの治療費や慰謝料などの補償を受けることができます。しかし、その範囲は保険の種類によって異なります。ここでは、交通事故における保険の適用範囲について、日本交通弁護士の視点から解説します。

自賠責保険

自賠責保険は、すべての自動車?バイクに加入が義務付けられている保険です。加害者の過失に関係なく、交通事故で被害者にケガや死亡などの損害を与えた場合に補償されます。自賠責保険の補償範囲は、以下のとおりです。

• 死亡：3,000万円
• 後遺障害：最重度1級から最軽度14級までの等級に応じて、1,200万円から120万円
• 休業損害：1日あたり1万9,300円（最高120日分）
• 慰謝料：1日あたり4,200円（最高120日分）
• 通院交通費：1回あたり2,000円（年間限度額75万円）
• 葬祭費：200万円

任意保険

任意保険は、自賠責保険の補償を超える損害を補償する保険です。加入は任意ですが、自賠責保険だけでは十分な補償が受けられない場合があるため、加入が推奨されます。任意保険の補償範囲は、各保険会社によって異なりますが、一般的に以下のものがあります。

• 対人賠償保険：加害者が被害者に与えた損害を補償します
• 対物賠償保険：加害者が被害者の物（車や建物など）を破損した場合に補償します
• 人身傷害保険：被害者が交通事故でケガを負った場合に補償します
• 搭乗者傷害保険：加害者の同乗者が交通事故でケガを負った場合に補償します

交通事故に遭ったら、適切な保険から補償を受けることが重要です。自賠責保険と任意保険の適用範囲を理解し、自分に必要な補償が確保されていることを確認しましょう。