切創をした場合の応急処置は？

交通事故や日常生活での不注意によって、切創傷を負うことは決して珍しいことではありません。切創傷は、皮膚や軟部組織を鋭利なもので切ったときに生じる傷です。軽度の切創傷であれば、自分で応急処置をすることができますが、重度の場合はすぐに医療機関を受診することが重要です。

次に、切創傷の応急処置の手順を説明します。

1. 出血を止める

まず、出血を止めることが最優先です。清潔な布やガーゼで傷口を直接圧迫します。出血が止まったら、ガーゼを傷口に当てて、固定します。圧迫は、15?20分程度持続させましょう。

2. 傷口の洗浄

出血が止まったら、傷口を洗浄します。清潔な水または生理食塩水で、傷口の汚れや異物を取り除きましょう。水道水を使用する場合は、十分に加熱して人肌程度に冷まします。傷口をこするのは避け、優しく流すようにしましょう。

3. 消毒

洗浄後は、傷口を消毒します。市販の消毒液またはヨードチンキを使用します。綿棒などを使って、傷口の周囲を消毒しましょう。消毒する際は、傷口の中まで消毒液が入らないように注意します。

4. 傷口の保護

消毒後は、傷口を清潔なガーゼや絆創膏で保護します。傷口にガーゼを当てた後、その上から絆創膏で固定します。絆創膏は、傷口よりも大きめのサイズを選びましょう。ガーゼや絆創膏は、毎日交換することが重要です。

以上の応急処置を行った後、傷口の様子を注意深く観察しましょう。以下のような症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。

• 出血が止まらない
• 傷口が化膿する（赤く腫れ、膿が出る）
• 傷口から強い痛みや違和感がある
• 傷口の周囲が麻痺する
• 発熱や悪寒がある

適切な応急処置を行うことで、切創傷の悪化を防ぎ、早期治癒を促すことができます。重度の切創傷や、上記の症状が現れた場合は、躊躇せずに医療機関を受診しましょう。