交通事故後の後遺症の診断は、主に以下の流れで行われます。

1. 問診

医師が患者の症状、事故状況、既往歴などを詳しく問診します。事故時の衝撃の強さ、怪我の程度、現在感じている症状などを正確に伝えることが重要です。

2. 身体検査

医師が患者の身体を診察します。怪我の部位や範囲、運動機能、感覚障害などを確認します。身体検査の結果から、後遺症の有無や程度を判断します。

3. 画像検査

レントゲン、CTスキャン、MRIなどの画像検査を行います。骨折や脱臼、内臓損傷などの器質的な後遺症の有無を確認します。

4. 機能検査

筋肉の力、柔軟性、バランス感覚などを調べる機能検査を行います。後遺症による運動機能障害や平衡障害の有無や程度を評価します。

5. 神経学的検査

反射、感覚、協調性などを調べる神経学的検査を行います。後遺症による神経障害の有無や程度を評価します。

6. 精神心理学的検査

交通事故後の精神的な影響を調べる精神心理学的検査を行います。不安、うつ、PTSDなどの精神障害の有無や程度を評価します。

7. 総合診断

医師が問診、身体検査、各種検査の結果を総合的に判断し、後遺症の有無や程度を診断します。診断書を作成し、患者の治療や補償の手続きに必要な情報が記載されます。

後遺症の診断は、医師による総合的な評価が必要となります。後遺症が疑われる場合は、早めに医療機関を受診し、適切な診断を受けることが重要です。