玉突き事故が発生した場合、過失割合の決まり方は、事故の態様や状況により異なります。ここでは、玉突き事故における過失割合の決まり方について説明します。

追突事故の場合

追突事故では、原則として後続車が100％の過失割合を負います。これは、後続車に前方の車両に十分な車間距離を保ち、追突を回避する注意義務があるからです。ただし、前方車両に急ブレーキや急ハンドルなど、追突を招くような急激な動作があった場合は、前方車両にも過失割合が発生する可能性があります。

脇見運転や操作ミスによる事故の場合

脇見運転や操作ミスによって玉突き事故が発生した場合、過失割合は過失の内容や程度によって異なります。例えば、前方車両が脇見運転をしていて、後続車がそれを避けようとして他の車両に追突した場合、前方車両の過失割合が大きくなります。また、後続車が車間距離を十分にとっておらず、前方の車両が操作ミスをして急ブレーキをかけた場合、後続車の過失割合も大きくなります。

複数台の車両が絡む玉突き事故の場合

複数台の車両が絡む玉突き事故では、過失割合は各車両の過失内容や程度に応じて決まります。例えば、前方車両が急ブレーキをかけて後続車が追突し、その追突によってさらに後続車が追突した場合、前方車両の過失割合が最も大きくなり、後続車ほど過失割合が小さくなります。また、後続車同士で追突事故が発生した場合、各後続車の過失割合は車間距離や操作などに基づいて決まります。

過失割合の争いがある場合

玉突き事故で過失割合に争いがある場合は、警察の捜査や裁判所での争いによって決まります。過失割合は、事故の態様や状況、各車両のドライブレコーダーや目撃者の証言などを総合的に判断して決定されます。過失割合の争いがある場合は、交通事故に強い弁護士に相談することをおすすめします。