交通事故により被害者が受傷すると、さまざまな損害が発生します。その中には、仕事ができなくなったり、予定されていた旅行に行けなくなったりして、収入が得られなくなった場合に発生する逸失利益があります。

逸失利益の発生時期は、損害が発生した時であるとされています。具体的には、次のような場合が考えられます。

就労不能期間

被害者が交通事故により就労不能になった期間は、逸失利益が発生します。この期間は、医療機関での診断書や勤務先からの証明書などで証明することができます。

予定されていた行事が中止された場合

被害者が交通事故により、予定されていた旅行やイベントに参加できなくなった場合は、逸失利益が発生します。この損害は、チケット代や宿泊費などの実費だけでなく、精神的苦痛による慰謝料も含まれます。

ただし、逸失利益が認められるためには、次のような要件を満たす必要があります。

被害者に収入を得る能力があること 収入を得る予定があったこと 交通事故により収入を得られなくなったこと

また、逸失利益の額については、被害者の収入や就労状況、事故の重傷度などによって異なります。交通事故の被害に遭った場合は、逸失利益についても弁護士に相談して、適切な賠償を受けるようにしましょう。