交通事故で大きな怪我を負ってしまった場合、後遺障害の認定を受け、賠償金を得ることが重要です。そのための大切な手続きを説明します。

1. 損害賠償請求

事故から後遺障害認定を受けるためには、事故の加害者に対して損害賠償請求を行う必要があります。この請求には、弁護士などに依頼して行うのが一般的です。弁護士は、認定に必要な症状や資料の収集、交渉などを行います。

2. 診断書の作成

損害賠償請求を行ったら、後遺障害の診断書を作成する必要があります。診断書は、医師が被害者の症状や機能障害を細かく記載したものです。後遺障害の認定には、この診断書が欠かせません。

3. 証拠資料の収集

後遺障害の認定では、診断書だけでなく、事故当時の状況や治療経過が分かる証拠資料も必要です。例えば、事故時の写真、警察の事故証明書、通院記録などがあります。これらの資料は、後遺障害の認定を有利にするために重要です。

4. 障害認定の申請

診断書と証拠資料が揃ったら、障害認定の申請を行います。申請は、後遺障害認定センターに郵送で行います。申請には、診断書や証拠資料のほか、被害者の住所や氏名などの個人情報も必要です。

5. 障害等級の決定

障害認定センターでは、申請された診断書や証拠資料をもとに、被害者の障害等級を決定します。障害等級は、被害者の症状の程度によって1級から14級まで15段階に分けられます。障害等級が高いほど、賠償金も高くなります。

6. 示談交渉

障害等級が決定したら、加害者側と賠償金について示談交渉を行います。示談交渉では、弁護士が被害者の代理人として、適切な賠償金を得るために交渉します。交渉がまとまれば、示談書を作成し、賠償金を受け取ることができます。

後遺障害賠償金を受け取るためには、適切な手続きを踏むことが重要です。手続きが複雑な場合や、不利な状況にある場合は、専門家に相談してサポートを受けることを検討してください。