症状 固定 治療 費 打ち切りに対する適切な対策
2024-10-22
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交通事故でケガをした場合、自賠責保険によって治療費の支払いを受けることができます。しかし、治療費の支払いは症状固定と同時に打ち切られてしまうため、治療が必要な状態にも関わらず、自己負担で治療を継続しなければならないケースが多くあります。
治療費打ち切りへの適切な対策
症状固定による治療費打ち切りを防ぐためには、次の対策が有効です。
1. 医師による症状固定の認定に異議を申し立てる
診断書に「症状固定」と記載されていても、必ずしも症状が完全に固定しているとは限りません。医師の診断に納得がいかない場合は、セカンドオピニオンを求めたり、弁護士に相談したりして、症状固定の認定に異議を申し立てましょう。
2. 症状が固定していないことを証明する
症状が固定していないことを証明するためには、通院記録や検査結果を提示しましょう。また、日常生活や就労に支障をきたしている状況を詳しく説明することも重要です。
3. 裁判所へ提訴する
自賠責保険会社との交渉が不調に終わってしまった場合は、裁判所へ提訴することも検討しましょう。裁判では、症状が固定していないことを立証し、治療費の継続支払いを請求することができます。
保険会社との交渉ポイント
保険会社との交渉では、次のポイントに注意しましょう。
症状固定の基準は明確ではないため、保険会社が一方的に症状固定と判断しないよう注意する。
治療費の打ち切りの時期は、ケガの程度や治療経過によって異なるため、一律に決められないことを主張する。
治療費打ち切りの場合は、自己負担で治療を継続することの経済的負担や精神的苦痛が大きいことを訴える。
交通事故でケガをした場合、治療費の打ち切りを防ぐためには、適切な対策を講じることが重要です。症状固定の認定に納得がいかない場合は、躊躇せず専門家に相談しましょう。