自動車事故の加害者から、車や物損に対する損害賠償を受け取るためには、「車物損慰謝料」の請求手続きを行う必要があります。ここでは、その手続きの流れと注意点について解説します。

1. 損害賠償請求の手続き

1-1. 保険会社に連絡する

まず、事故が発生したら必ず保険会社に連絡しましょう。保険会社は、事故に関する状況を確認し、損害賠償の支払いに応じます。

1-2. 損害調査依頼書を提出する

保険会社から「損害調査依頼書」が送られてきたら、記載事項に沿って記入し、事故時の状況や損傷の程度などを詳しく記載して提出します。

1-3. 損害査定を受ける

保険会社から指定された査定員が、損傷箇所を査定します。査定結果は、損害額を算定するための資料となります。

2. 注意点

車物損慰謝料の請求手続きを行う際には、以下の点に注意しましょう。

2-1. 過失割合の確認

過失割合によって、損害賠償の額が異なる場合があります。事故の状況を正確に把握し、過失割合を確認しましょう。

2-2. 証拠資料の収集

損害賠償額を証明するためには、事故当時の状況を示す証拠資料が大切です。事故現場の写真や、警察の事故証明書など、可能な限り多くの証拠資料を集めましょう。

2-3. 時効

車物損慰謝料の請求には、通常3年の時効があります。期限を過ぎると請求権が消滅するため、早めに手続きを行いましょう。

自動車事故に遭ってしまった場合、車物損慰謝料の請求手続きを適切に行うことが重要です。手続きの流れや注意点について理解しておき、適切な対応を取ることが、損害賠償の正当な支払いにつながります。