交通事故に遭い、記憶障害などの後遺症が残った場合、損害賠償を請求することができます。ここでは、記憶障害を負った場合の交通事故における賠償請求の流れについて説明します。

1. 医療機関の受診

事故後、まずは医療機関を受診しましょう。診断書や検査結果などの医療記録は、賠償額を請求する上で重要な証拠となります。

2. 警察への届け出

事故が発生したら、警察に届け出ましょう。事故証明書は、自賠責保険の申請や損害賠償請求を行う際に必要です。

3. 自賠責保険の申請

交通事故に遭った場合は、自賠責保険が適用されます。自賠責保険は、治療費や逸失利益などの一定範囲の損害を補償する保険です。自賠責保険への申請は、事故後30日以内に警察に届け出をした警察署で行います。

4. 後遺障害認定の申請

自賠責保険の申請後、後遺障害が残った場合は、後遺障害認定の申請を行います。後遺障害認定は、認定医が後遺障害の程度を判定するものです。後遺障害認定を受けると、認定された後遺障害の等級に応じて、後遺障害補償金が支払われます。

5. 損害賠償請求

自賠責保険だけでは補償されない損害は、加害者に対して損害賠償請求を行います。損害賠償は、治療費、逸失利益、慰謝料などを請求することができます。損害賠償請求は、事故後3年間が時効です。

6. 示談交渉

損害賠償請求後は、加害者側と示談交渉を行います。示談交渉では、賠償額や支払い方法などを話し合います。示談が成立すると、賠償金を受け取ることができます。

7. 裁判

示談交渉が不調の場合は、裁判所に損害賠償請求を行います。裁判では、裁判所が賠償額を判断します。裁判には弁護士の支援を受けることを検討しましょう。

記憶障害を負った交通事故の後遺症は、その後の生活に大きな影響を与えます。損害賠償を適切に請求し、適切な補償を受けることが重要です。事故に遭われた方は、弁護士に相談して、適切な対応を検討することをお勧めします。