交通事故を起こすと、怪我をした場合や相手が死亡した場合などに罰金が科せられることがあります。しかし、人身事故を起こした場合は必ず罰金が科されるのでしょうか？

過失の有無が問われる

人身事故の際に罰金が科せられるかどうかは、加害者の過失の有無が問われます。過失とは、事故を引き起こした原因となる行為や不注意なことで、以下のようなものが該当します。

• スピード違反
• 信号無視
• 飲酒運転
• 居眠り運転
• 注意力散漫な運転

過失の程度による罰則

過失の程度によって、科される罰則が異なります。重大な過失があった場合、より重い罰則が適用されます。

軽過失

軽度な注意義務違反で、事故を起こした場合です。過失はありますが、故意や重大な不注意ではありません。この場合、罰金刑のみが科されることが多いです。

中過失

注意義務を中等度に違反し、事故を起こした場合です。故意ではありませんが、ある程度の不注意があったと認められます。罰金刑に加え、懲役刑が科されることもあります。

重過失

注意義務を著しく違反し、事故を起こした場合です。故意であったり、重大な不注意があったと認められます。長期間の懲役刑が科されることがあります。

過失がない場合

不可抗力や、相手の過失が主要な原因であるなど、加害者に過失がないと認められれば、罰金は科せられません。ただし、無罪判決であっても、民事責任を問われることがありますので注意が必要です。

人身事故を起こした場合は、過失の有無を慎重に検討し、適切に対処することが重要です。過失が認められる場合は、罰金刑や懲役刑が科される可能性があります。事故を起こさないことが最善ですが、万一事故を起こしてしまった場合は、速やかに警察や弁護士に相談しましょう。