交通事故後、事故の加害者と示談を結ぶ際に考慮するべき点は？

交通事故に遭った場合、事故の加害者と示談を結ぶことがあります。示談とは、事故の責任と賠償額について、被害者と加害者が話し合って合意することです。示談を結ぶ際には、以下のような点を十分に考慮する必要があります。

責任の割合

示談を結ぶ際には、事故の責任割合を明確にすることが重要です。責任割合は、事故の状況や加害者の過失の程度によって決まります。責任割合が高いほど、加害者が支払うべき賠償額も大きくなります。責任割合については、警察の事故報告書や保険会社の調査結果などを参考にして判断します。

賠償額

賠償額は、事故によって被害者が被った損害に基づいて算定されます。損害には、治療費、入院費、交通費、休業損害、慰謝料などが含まれます。賠償額については、被害者の請求書や診断書などを基に算定します。また、保険会社が提示する示談金を参考にして交渉することもできます。

後遺症

事故によって後遺症が残った場合、その治療費や逸失利益についても賠償請求できます。後遺症は、事故から時間が経過してから発覚することもあります。そのため、示談を結ぶ際には、後遺症が残る可能性があることを考慮しておきましょう。後遺症については、医師の診断書や障害等級認定書などを基に賠償額を算定します。

過失相殺

被害者にも過失があった場合、加害者の賠償責任が相殺されることがあります。過失相殺の割合は、被害者の過失の程度によって決まります。過失相殺があると、被害者が受け取れる賠償額が減額されます。過失相殺については、警察の事故報告書や保険会社の調査結果などを基に判断します。

示談書の確認

示談を結ぶ際には、示談書を作成します。示談書には、事故の責任割合、賠償額、後遺症に関する事項、過失相殺に関する事項などが記載されます。示談書に署名する前に、内容を十分に確認しましょう。示談書に署名すると、示談の内容について拘束されることになります。

弁護士への相談

示談の内容によっては、弁護士に相談することをおすすめします。弁護士は、事故の責任割合や賠償額の算定、後遺症の評価などについて専門的なアドバイスを提供できます。また、示談書の交渉や作成にも協力してくれます。示談の内容に不安がある場合は、弁護士に相談することを検討しましょう。