1年で2回事故を起こすと等級はどうなるか？

交通事故に遭うと、過失割合に応じて自賠責保険等級が変動します。1年以内に2回の交通事故を起こした場合、等級はどのように変化するのでしょうか。ここでは、日本交通弁護士の観点から解説します。

2回目の事故の過失割合が影響する

1年以内に2回目の事故を起こした場合、等級変動に影響を与えるのは2回目の事故の過失割合です。1回目の事故で加害者だった場合、その後2回目の事故でも加害者となれば、等級は大幅にダウンします。逆に、1回目の事故で被害者だった場合は、2回目の事故でも被害者であれば等級はほとんど変動しません。ただし、2回目の事故で過失があった場合は、等級がダウンする可能性があります。

等級ダウンの幅

2回目の事故で加害者となり、過失割合が50％以上の場合は、等級が6等級ダウンします。ただし、過失割合が50％未満の場合は、ダウンの幅は小さくなります。また、過去に交通事故を起こした回数によっても影響を受け、事故の回数が多ければ多いほど等級ダウンの幅は大きくなります。

被害者だった場合の影響

2回の事故でいずれも被害者だった場合は、等級はほとんど変動しません。ただし、2回目の事故で過失があった場合は、等級が1等級ダウンする可能性があります。これは、過失があっても被害者側が一定の割合を負担する「被害者過失」の制度によるものです。

等級ダウンを回避する方法

等級ダウンを回避するには、2回目の事故を起こさないことが最も重要です。また、2回目の事故を起こしてしまった場合は、過失割合を下げるための証拠を集めることが大切です。例えば、ドライブレコーダーの映像や目撃者の証言などを集めると、過失割合を下げられる可能性があります。

1年以内に2回の交通事故を起こすと、等級は大幅にダウンする可能性があります。等級ダウンを回避するためには、安全運転を心がけ、事故を起こしてしまった場合は過失割合を下げるための証拠を集めましょう。