交差点での事故は、しばしば真進車と右折車の優先順位をめぐる争いから発生します。では、真進車と右折車のどちらが優先されるのでしょうか？

道路交通法の規定

道路交通法第34条第1項によると、「車両は、交差点以外の場所において、直進の方向に進もうとする場合においては、その進路を妨げる車両又は歩行者に優先しなければならない。」と規定されています。

この規定から、交差点以外では真進車が優先されます。ただし、交差点内ではこの限りではありません。

交差点内の優先順位

交差点内では、道路交通法第37条第1項により、次のような優先順位が定められています。

• 横断歩道上の歩行者
• 横断歩道のない横断箇所における歩行者
• 信号機のない交差点における左折車
• 信号機のない交差点における右折車
• 信号機のある交差点における右折車
• 信号機のある交差点における左折車
• 信号機のある交差点における直進車

この優先順位から、以下のことがわかります。

• 信号機がない交差点では、右折車が真進車よりも優先されます。
• 信号機がある交差点では、直進車が右折車よりも優先されます。

ただし、上記の優先順位は絶対的なものではありません。例えば、次のような場合は、優先順位のない車両が優先されます。

• 優先順位のある車両が一時停止しない場合
• 優先順位のある車両が安全を確認せずに進行した場合
• 優先順位のない車両がすでに交差点内に進入していた場合

まとめ

真進車と右折車の優先順位は、交差点内外の状況によって異なります。交差点以外では真進車が優先されますが、交差点内では信号機の設定などによって優先順位が変化します。交差点での事故を防ぐためには、優先順位を正しく理解し、慎重に走行することが重要です。