自動車保険の弁護士特約の加入率は？

自動車事故を起こしてしまった場合、十分に補償を受けるためには、自動車保険に加入しておくことが不可欠です。しかし、標準的な自動車保険では、弁護士費用などの裁判関連費用を補償する特約は付帯されていません。そこで登場するのが、自動車保険の弁護士特約です。この特約に加入しておけば、事故を起こした場合に、弁護士に依頼する際の費用の一部を保険金として受け取ることができます。

では、自動車保険の弁護士特約の加入率はどの程度なのでしょうか？

全国平均の加入率

全国保険業協会が2021年に行った調査によると、自動車保険の弁護士特約の加入率は約15％でした。つまり、自動車保険に加入している人のうち、弁護士特約に加入している人はわずか約15人に1人という計算になります。

都道府県別の加入率

弁護士特約の加入率は、都道府県によって差があります。加入率が最も高いのは東京都で、約18％となっています。次いで、大阪府（約17％）、愛知県（約16％）と続きます。逆に、加入率が最も低いのは秋田県で、約9％となっています。

加入率が低い理由

自動車保険の弁護士特約の加入率が低い理由はいくつか考えられます。

• 特約の存在を知らない
• 弁護士費用が高額だと誤解している
• 弁護士特約の必要性を認識していない

特に、3番目の理由が大きいと考えられます。自動車事故では、示談交渉で解決できればベストですが、相手方と話が合わずに裁判になるケースも少なくありません。そのような場合に備えて、弁護士特約に加入しておくことは非常に有効です。

まとめ

自動車保険の弁護士特約の加入率は、全国平均で約15％と低いのが現状です。しかし、自動車事故で裁判になった場合には弁護士費用が莫大に発生する可能性があります。そうした事態に備えて、弁護士特約に加入しておくことを強くお勧めします。