交通事故、特に追突事故は、誰もが遭遇する可能性のある身近なトラブルです。もし追突事故を起こしてしまった場合、気になるのが違反点数と反則金、いわゆる「引かれる」回数ではないでしょうか。今回は、追突事故を起こした場合に何回違反点数が引かれるのか、また、反則金はいくらになるのかについて、日本の交通法規に基づいて詳しく解説します。追突事故後の対応や、弁護士に相談するメリットについても触れていきますので、ぜひ最後までお読みください。

追突事故の違反点数と反則金：基礎知識

追突事故は、前方不注意や車間距離不足などが原因で発生することが多く、多くの場合、後方車両の責任が重くなります。違反点数と反則金は、事故の状況や被害の程度によって大きく異なります。ここでは、基本的なケースについて解説します。

物損事故の場合：違反点数は？

追突事故が物損事故（車両の損傷のみで人身被害がない場合）として処理された場合、原則として違反点数が加算されることはありません。ただし、安全運転義務違反（前方不注意など）が認められた場合は、違反点数が加算される可能性があります。

安全運転義務違反の場合、違反点数は2点となります。反則金は、普通車であれば9,000円です。ただし、事故の状況によっては、より重い違反が適用される可能性もあります。

人身事故の場合：違反点数は？

追突事故で相手が怪我をした場合、人身事故として処理されます。人身事故の場合、違反点数は、相手の怪我の程度や過失割合によって大きく異なります。診断書の内容や実況見分調書に基づいて判断されます。

例えば、相手の怪我が比較的軽微な場合（全治3ヶ月未満）は、過失割合に応じて2点～13点の違反点数が加算される可能性があります。重傷の場合や、死亡事故の場合は、さらに重い処分が科せられることになります。

弁護士に相談するメリット

追突事故を起こしてしまった場合、特に人身事故の場合や、過失割合に納得がいかない場合は、弁護士に相談することをおすすめします。弁護士は、法律の専門家として、事故の状況を詳しく分析し、適切なアドバイスをしてくれます。

弁護士に相談することで、以下のようなメリットが期待できます。

* 適切な過失割合の算定 * 示談交渉の代行 * 法的根拠に基づいた主張 * 刑事事件への対応（重傷事故の場合） * 精神的な負担の軽減

特に、保険会社との交渉は、専門的な知識がないと不利な条件で示談してしまう可能性があります。弁護士に依頼することで、適正な賠償金を受け取れる可能性が高まります。

まとめ

追突事故を起こした場合、物損事故であれば原則として違反点数は加算されませんが、人身事故の場合は、怪我の程度や過失割合によって違反点数が大きく異なります。事故を起こしてしまった場合は、冷静に対応し、必要に応じて弁護士に相談することをおすすめします。適切な対応をすることで、その後の生活への影響を最小限に抑えることができます。