交通事故に遭い、専業主婦として家事労働に従事していた方が休業せざるを得なくなった場合、休業損害を請求することができます。しかし、会社員のように給与明細があるわけではないため、どのような書類を準備すれば良いのか悩む方も多いでしょう。ここでは、主婦が休業損害を請求する際に必要となる書類について、詳しく解説します。

休業損害証明書

休業損害証明書は、本来であれば勤務先が発行する書類ですが、専業主婦の場合は自身で作成する必要があります。書式は特に決まっていませんが、以下の内容を記載すると良いでしょう。

• 氏名、住所、連絡先
• 交通事故の発生日
• 休業期間（家事が全くできなかった期間、または軽減せざるを得なかった期間）
• 休業理由（医師の診断書に基づき、家事労働が困難になった旨を記載）
• 家事労働の内容（具体的な家事の内容を記載）
• 家事労働時間の目安（1日の家事労働時間を記載）
• 署名、捺印

休業損害証明書は、保険会社に提出する際に、休業の事実と損害額を証明するための重要な書類となります。

医師の診断書

医師の診断書は、交通事故による怪我や症状によって、家事労働が困難になったことを証明するために必要です。診断書には、以下の内容が記載されているか確認しましょう。

• 傷病名
• 治療期間
• 症状（家事労働に支障をきたす具体的な症状を記載）
• 安静の必要性（家事労働を控える必要がある旨の記載）

診断書は、保険会社が休業損害の請求を認めるかどうかの判断材料となるため、非常に重要です。症状と家事労働への影響について、医師に詳しく伝えて、的確な診断書を作成してもらいましょう。

家計に関する書類

休業損害額を算定する際に、家計の状況を証明する書類が必要となる場合があります。具体的には、以下の書類が考えられます。

• 配偶者の収入証明書（源泉徴収票、確定申告書など）
• 世帯全体の収入を証明する書類
• 家計簿（家事代行サービスを利用した場合の費用などを記載）

これらの書類は、休業期間中の収入減少や家事代行サービスの利用状況などを証明するために役立ちます。

その他

上記以外にも、必要に応じて以下の書類を準備しておくと良いでしょう。

• 交通事故証明書
• 通院記録
• 家事代行サービスの領収書
• 写真（家事労働が困難な状況を示す写真）

これらの書類を揃えることで、休業損害の請求をスムーズに進めることができます。もし、書類の準備や休業損害の請求について不安な場合は、交通事故に詳しい弁護士に相談することをおすすめします。弁護士は、適切な書類の準備や保険会社との交渉をサポートし、正当な賠償金を受け取れるように尽力してくれます。