## 運転中にスマホをいじったらどうなる？ 運転中のスマートフォン操作は、重大な交通事故につながる非常に危険な行為です。近年、ながら運転による事故が多発しており、社会問題となっています。道路交通法も改正され、罰則も強化されました。運転中にスマホを操作することの危険性や、具体的な罰則、万が一事故を起こしてしまった場合の対処法について、弁護士の視点から解説します。

運転中のスマホ操作の危険性

運転中にスマートフォンを操作すると、前方不注意になり、周囲の状況を把握する能力が著しく低下します。たとえ一瞬の操作であっても、その間に歩行者や自転車の飛び出し、急な車線変更などに対応できなくなる可能性があります。また、スマホの画面に集中することで、視野が狭くなり、危険を察知する能力も低下します。これらの要因が重なり、重大な交通事故につながるリスクが高まります。

道路交通法における違反と罰則

道路交通法では、運転中の携帯電話の使用（通話やメール、ゲームなど）は明確に禁止されています。違反の種類は大きく分けて、「携帯電話保持」と「携帯電話使用等（交通の危険）」の2つがあります。

携帯電話保持：これは、スマホを手に持って通話したり、画面を注視したりする行為を指します。信号待ちなどで停車中にスマホを操作することも、この違反に該当する可能性があります。

携帯電話使用等（交通の危険）：これは、携帯電話の使用によって交通の危険を生じさせた場合を指します。例えば、スマホを操作しながら運転し、前方不注意で事故を起こしてしまった場合などが該当します。こちらは、携帯電話保持よりも罰則が重くなります。

具体的な罰則は以下の通りです。（2024年5月現在）

* 携帯電話保持： * 違反点数：3点 * 反則金：普通車18,000円、大型車25,000円、二輪車15,000円、原付12,000円 * 携帯電話使用等（交通の危険）： * 違反点数：6点（免許停止処分） * 罰金：1年以下の懲役または30万円以下の罰金

また、違反を繰り返すと、免許取消処分になる可能性もあります。さらに、事故を起こしてしまった場合は、刑事責任だけでなく、民事上の損害賠償責任も発生します。

万が一、事故を起こしてしまったら

もし、運転中にスマホを操作して事故を起こしてしまった場合、まずは負傷者の救護を最優先に行い、警察に連絡してください。その後、弁護士に相談することをおすすめします。弁護士は、事故状況を詳しく聞き取り、過失割合の算定や損害賠償請求など、法的観点からサポートを行います。特に、相手方に重傷を負わせてしまった場合や、死亡事故を起こしてしまった場合は、刑事事件として扱われる可能性があり、弁護士のサポートが不可欠となります。

弁護士に相談するメリット

交通事事件に強い弁護士に相談することで、以下のメリットが期待できます。

* 法的知識に基づいた適切なアドバイス：事故状況や証拠に基づき、法的観点から最適な解決策を提案します。 * 相手方との交渉代行：示談交渉を有利に進めるために、専門的な知識と交渉力でサポートします。 * 損害賠償請求のサポート：適正な損害賠償額を算定し、請求手続きを代行します。 * 刑事事件への対応：起訴された場合、弁護活動を行い、刑罰の軽減を目指します。

運転中のスマホ操作は絶対にやめましょう。そして、万が一事故を起こしてしまった場合は、速やかに弁護士に相談し、適切な対応をとることが重要です。