## 物損事故で弁護士特約を使うタイミングは？ 物損事故に遭ってしまった場合、弁護士特約を使うべきかどうか迷う方も多いのではないでしょうか。弁護士特約は、弁護士費用を保険会社が負担してくれる便利な制度ですが、どのようなケースで使うのが効果的なのか、タイミングを見極めることが重要です。

物損事故とは、人身事故とは異なり、自動車や建物などの物が損害を受けた事故を指します。車両の修理費用や代車費用、休業損害などが損害賠償の対象となりますが、これらの損害額の算定や相手方との交渉は、専門的な知識が必要となる場合があります。

弁護士特約を使うべきケース

以下のようなケースでは、弁護士特約の利用を検討する価値があります。

* **過失割合に納得がいかない場合:** 事故の状況や証拠に基づいて、過失割合を正確に判断する必要があります。相手方の主張する過失割合に疑問がある場合は、弁護士に相談することで、より有利な割合に修正できる可能性があります。 * **損害賠償額の算定に争いがある場合:** 車両の修理費用や代車費用、休業損害など、損害賠償額の算定は複雑になることがあります。相手方の提示する金額に納得がいかない場合は、弁護士に相談することで、適切な損害賠償額を算定し、交渉を有利に進めることができます。 * **相手方との交渉が難航している場合:** 相手方が交渉に応じない、または感情的になって話が進まない場合は、弁護士に交渉を依頼することで、冷静かつ客観的に事態を打開できる可能性があります。 * **後遺障害が残る可能性がある場合:** 物損事故であっても、例えば車両の破損により身体に衝撃を受け、後遺障害が残る可能性もゼロではありません。後遺障害が認められる場合は、人身事故として扱われる可能性があり、弁護士のサポートが不可欠となります。 * **その他、法的な判断が必要な場合:** 事故の状況や法律関係が複雑な場合、専門的な知識が必要となることがあります。弁護士に相談することで、法的な側面から適切なアドバイスを受けることができます。

弁護士特約を使うタイミング

弁護士特約は、早めに利用することが重要です。事故直後から弁護士に相談することで、適切なアドバイスを受け、その後の対応をスムーズに進めることができます。特に、過失割合や損害賠償額について争いがある場合は、早めに弁護士に相談することで、証拠収集や交渉戦略を立てやすくなります。

ただし、弁護士特約を利用することで、保険料が上がるのではないかと心配される方もいるかもしれません。しかし、弁護士特約を利用しても、基本的に保険料は上がりません。これは、弁護士特約が「ノーカウント事故」として扱われるためです。

弁護士への相談方法

弁護士への相談は、電話やメール、面談など様々な方法で行うことができます。まずは、弁護士事務所のホームページなどで、相談方法や費用を確認してみましょう。無料相談を受け付けている事務所もありますので、気軽に相談してみることをおすすめします。

物損事故に遭ってしまった場合は、弁護士特約の利用を検討し、早めに弁護士に相談することで、適切な解決を目指しましょう。