自動車保険で通院交通費は補償されるの？

交通事故に遭い、治療のため病院や整骨院に通院した際、交通費は自動車保険で補償されるのでしょうか？ この疑問について、交通事故に詳しい日本の交通弁護士が解説します。

自動車保険の通院交通費の補償範囲

自動車保険の通院交通費は、「搭乗者傷害保険」という補償項目でカバーされます。この補償では、被保険者本人が運転する自動車の搭乗者が負傷した場合や死亡した場合に、治療や賠償金などに必要な費用を補償します。

通院交通費も搭乗者傷害保険の補償範囲に含まれ、被保険者が負傷した場合、治療に通院するための交通費が補償されます。しかし、注意が必要なのは、通院交通費が補償されるのは、治療費が自動車保険で補償される場合に限られるという点です。

治療費が補償されない場合

以下のような場合には、治療費が自動車保険で補償されず、その結果、通院交通費も補償されません。

• 自損事故の場合
• 無保険車との事故の場合
• 相手方が損害賠償義務を負わない場合（過失割合が0％の場合など）
• 治療が自費診療の場合

通院交通費の請求方法

通院交通費を請求するには、次の手順に従います。

1. 保険会社に事故の報告を行い、搭乗者傷害保険の申請書を入手する。
2. 申請書に必要事項を記入し、治療費の領収書や通院日記などの資料を添付する。
3. 保険会社に申請書を提出する。

保険会社は、申請内容を確認し、補償の可否を判断します。通院交通費が補償される場合、保険会社から指定された口座に振り込まれます。

以上のように、交通事故に遭い、治療のために通院した際の交通費は、自動車保険の搭乗者傷害保険で補償されます。ただし、治療費が自動車保険で補償されない場合には、通院交通費も補償されません。通院交通費を請求する際は、治療費の領収書や通院日記などを準備しておきましょう。