交通事故に遭われた場合、示談という形で相手方と合意をするケースがあります。示談とは、当事者同士が話し合いにより賠償金額や責任の割合などを決めることです。

ここでは、交通事故の示談の流れについてご説明します。

1. 事故発生

事故が発生したら、まず警察への届け出と保険会社への連絡を行います。また、可能な限り事故現場の写真を撮影し、目撃者がいれば連絡先を控えておきましょう。

2. 加害者との連絡

警察の調査が終わると、加害者またはその保険会社から連絡があります。この際、示談交渉の希望の有無を聞かれますので、示談を希望する場合はその旨を伝えましょう。

3. 示談交渉

示談交渉は、弁護士を介して行うこともできますが、当事者同士で直接交渉することも可能です。交渉の際には、以下のような内容について話し合います。

賠償金額

過失割合

後遺症の有無

示談金の支払い方法

4. 示談書の作成

示談交渉がまとまったら、示談書を作成します。示談書には、示談の内容や約束事項などが記載されます。示談書は、当事者双方で署名押印し、1通ずつ保管します。

5. 示談金の支払い

示談書が作成されると、示談金が支払われます。示談金の支払い方法は、一括払いまたは分割払いなどがあり、当事者間で話し合って決定します。

留意点

交通事故の示談を行う際には、以下のような点に留意することが重要です。

過失がある場合には、過失割合に応じて賠償金を支払う必要があります。

後遺症が残る可能性がある場合には、示談金額に後遺症の補償を含める必要があります。

示談書に署名押印すると、原則として示談内容を変更することはできません。

交通事故の示談は、当事者にとって重大な問題です。示談交渉を行う際には、必要に応じて弁護士に相談するなど、慎重に対応することをお勧めします。