2024-06-24 62
自動車事故が発生した場合、相手方や第三者に損害を与えてしまった場合に備えて、自動車損害賠償責任保険(以下、自賠責保険)に加入することは日本の法律で義務付けられています。自賠責保険は、被害者への補償を目的とした保険ですが、補償範囲は人身傷害に限定されており、車両の修理費用などは補償されません。
そこで、自賠責保険で補償されない部分を補うために、民間の自動車保険に加入することが一般的です。自動車保険の中には、自賠責保険では補償されない車両の修理費用や、運転中に加入者自身が負傷した場合の治療費を補償する「搭乗者傷害保険」が含まれているものがあります。さらに、この搭乗者傷害保険を簡便にしたものが「ちょいのり保険」です。
ちょいのり保険は、自賠責保険に加入していれば無料で加入できる保険で、主に短期間の自動車の貸し借りや、カーシェアリングを利用する際に加入します。補償内容は搭乗者傷害保険とほぼ同じですが、補償金額が低く設定されているのが特徴です。
ちょいのり保険で事故が起きた場合、以下のような対応が必要になります。
警察への届出は、自賠責保険の適用を受けるために必要です。保険会社への連絡は、事故の報告と補償金の請求のために行います。被害状況の確認は、保険金の請求額を算定するために重要です。治療の受診は、負傷した場合に必要です。
ちょいのり保険は、自賠責保険の補償範囲を補完する便利な保険ですが、補償金額に限りがあるため、十分な補償を確保するためには、自動車保険への加入も検討することをおすすめします。
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