全労済の後遺障害賠償金額の計算方法は？

交通事故に遭われて後遺障害が残ってしまった場合、被害者への補償として後遺障害賠償金が支払われます。この後遺障害賠償金額の計算方法は、自賠責保険や任意保険によって異なります。

全労済の後遺障害賠償金額の計算方法

全労済の後遺障害賠償金額は、以下の式で計算されます。

後遺障害等級 × 障害基礎年金 × 逸失利益率

この計算式について、それぞれの内容を説明します。

後遺障害等級

後遺障害の程度によって、「1級」から「14級」までの等級が認定されます。等級が高いほど障害が重いとされ、後遺障害賠償金額も高くなります。

障害基礎年金

後遺障害等級に対応する障害基礎年金額が定められています。例えば、「1級」の場合は年額約234万円、「2級」の場合は年額約120万円です。

逸失利益率

事故により得られるはずだった収入が失われる割合のことです。年齢、職業、収入などによって異なります。逸失利益率は、100％に近いほど後遺障害賠償金額も高くなります。

具体例

40歳の会社員が、交通事故により「5級」の後遺障害を負った場合、後遺障害賠償金額は以下のようになります。

5級 × 年額約60万円 × 逸失利益率70％

例えば、逸失利益率が70％の場合、後遺障害賠償金額は約252万円となります。

注意点

後遺障害賠償金額の計算は複雑で、個々のケースによって異なります。正確な金額を知りたい場合は、弁護士や保険会社に相談することが推奨されます。