自動車やバイクの事故に巻き込まれてしまった場合、大きな怪我や後遺症が残るなど、精神的にも肉体的にも大きなダメージを受けることがあります。こうしたときに頼りになるのが弁護士です。弁護士は、被害者の代理人として加害者との交渉や裁判を行い、被害者の権利を守り、適正な賠償金を得るためのサポートをしてくれます。

弁護士費用特約（弁護士特約）とは？

弁護士費用特約とは、自動車保険や火災保険などの保険契約に付帯できる特約で、交通事故などで弁護士に依頼した場合に発生する費用を補償してくれるものです。一般的な弁護士費用特約では、弁護士への相談料、着手金、成功報酬などが補償されます。

弁護士費用特約を利用するメリット

弁護士費用特約を利用するメリットは、主に以下のようなものがあります。

• 費用負担が軽減される
• 弁護士選びに慎重になれる
• 交渉や裁判に集中できる

1. 費用負担が軽減される

弁護士に依頼した場合、相談料、着手金、成功報酬など、さまざまな費用が発生します。弁護士費用特約を利用すれば、これらの費用が補償されるため、被害者の経済的負担を軽減することができます。

2. 弁護士選びに慎重になれる

普段から弁護士に依頼する機会はないため、いざというときに適任の弁護士を見つけるのは難しいかもしれません。弁護士費用特約を利用すれば、費用負担を気にせずに複数の弁護士に相談して、自分に合った弁護士を選ぶことができます。

3. 交渉や裁判に集中できる

弁護士に依頼すれば、被害者は交渉や裁判の手続きに煩わされることなく、治療や仕事に集中できます。弁護士が加害者との交渉や裁判を行い、被害者の権利を守ってくれます。

注意すべき点

弁護士費用特約を利用する際には、以下のような点に注意が必要です。

• すべての保険契約に付帯できるわけではない
• 補償内容や限度額が異なる
• 示談金の額に影響が出る場合がある

1. すべての保険契約に付帯できるわけではない

弁護士費用特約は、すべての保険契約に付帯できるわけではありません。加入している保険契約の内容を確認しましょう。

2. 補償内容や限度額が異なる

保険会社によって、弁護士費用特約の補償内容や限度額が異なります。自分に合った弁護士費用特約を選択しましょう。

3. 示談金の額に影響が出る場合がある

弁護士費用特約を利用すると、示談金の額が下がる場合があります。弁護士とよく相談して、示談金の額と弁護士費用のバランスを考慮しましょう。

まとめ

弁護士費用特約は、交通事故などの際に弁護士に依頼した場合の費用負担を軽減し、適正な賠償金を得るためのサポートをしてくれる便利な特約です。保険契約に付帯できるかどうかを確認し、自分に合った弁護士費用特約を選択しましょう。