むちうち テストの方法と診断基準

交通事故に遭うと、むちうち症を発症する可能性があります。むちうち症は、首を強く前後左右に振られたことで首の筋肉や靭帯が損傷する症状です。

むちうち症は、事故直後は自覚症状がない場合が多く、時間が経ってから痛みや不調が現れます。そのため、放置しておくと症状が悪化することがあります。むちうち症の症状が現れたら、早めに医療機関を受診することが重要です。

むちうちはどうやって診断されるのか

むちうち症の診断には、さまざまなテストや基準が用いられます。主なものは次のとおりです。

徒手検査：医師が首の動きや圧痛などを手で触診します。

画像検査：レントゲンやMRIなどの画像検査を使用して、骨折や脱臼などの他の病変がないか確認します。

神経学的検査：反射や感覚障害などの神経症状がないかを確認します。

むちうち症の診断基準

むちうち症には、正式な診断基準が定められています。国立国際医療研究センターの基準によると、次のいずれかを満たす場合にむちうち症と診断されます。

• 交通事故の衝撃で首を強く前後左右に振られたこと
• 事故直後から数日以内に首の痛み、こわばり、可動域制限などの症状が現れたこと
• 神経学的検査で異常が認められないこと

むちうち症は、軽症から重症までさまざまな程度があり、症状も人によって異なります。そのため、適切な治療法は症状や重症度によって異なります。