診断書を書いてくれない理由は？

交通事故に遭い、ケガをした場合、治療費や慰謝料などの損害賠償を請求するために、医師から診断書を書いてもらう必要があります。しかし、中には診断書を書いてくれない医師がいるというケースがあります。医師が診断書を書いてくれない理由はいくつか考えられます。

診断に時間がかかる場合

交通事故のケガは複雑で、診断に時間がかかる場合があります。医師が正確な診断を下すためには、問診、診察、検査などが必要で、これらに時間がかかります。また、交通事故のケガは目に見えない場合もあり、診断が難しいケースもあります。

過失割合が明らかでない場合

交通事故の過失割合が明らかでない場合、医師は診断書を作成することをためらう場合があります。過失割合が明確になっていない場合、どちらの保険会社が治療費を負担するのかが不明確になるため、医師は責任を負いたくないという心理が働きます。

診断書の内容が紛争につながる可能性がある場合

医師が作成した診断書の内容が、保険会社や相手方との紛争につながる可能性があると判断した場合、診断書の作成を拒否する場合があります。例えば、診断書に後遺症の可能性があると記載されている場合、保険会社が支払いを渋る可能性があります。そのため、医師は紛争を避けるために診断書の作成を控えることがあります。

証拠能力が低い場合

診断書は、裁判において証拠として提出されることがあります。そのため、医師は証拠能力の低い診断書を作成することを避けます。例えば、受診時の問診や診察の内容が十分に記載されていない診断書は、裁判で証拠として採用されない可能性があります。そのため、医師は証拠能力の高い診断書を作成するために、時間をかけて詳細な情報を記載します。

医師の過労や業務過多

医師は過労や業務過多により、診断書の作成が負担になる場合があります。特に、交通事故の診断書は複雑で時間がかかることが多いため、医師は診断書の作成を後回しにしたり、拒否したりすることがあります。医師に無理を強いるのではなく、別の医師に相談することを検討しましょう。

診断書を書いてもらえない場合の対処法

診断書を書いてもらえない場合、以下の対処法があります。

• 別の医師に相談する
• 医療機関の院長や事務長に相談する
• 弁護士に相談する

診断書は、交通事故の被害者にとって重要な証拠です。診断書の作成を拒否された場合は、諦めずに適切な対処を行いましょう。