物損事故の過失割合はどう決まる？

交通事故に巻き込まれてしまい、相手との過失割合で揉めているといったケースは少なくありません。物損事故において過失割合はどのように決まるのか、重要なポイントを解説します。

事故時の状況

事故時の状況は過失割合を判断する上で重要な要素です。例えば、信号無視や一時停止無視などの明らかな違反行為があった場合、その行為を行った側の過失割合が高くなります。また、片側通行道路での逆走や制限速度を超過していた場合も同様です。

当事者の状況

当事者の状況も考慮されます。例えば、飲酒運転や無免許運転などの違反行為があった場合、その行為を行った側の過失割合が高くなります。また、運転経験や車の状態も過失割合に影響する場合があります。

証拠の有無

事故状況を証明する証拠は過失割合を決める上で非常に重要です。ドライブレコーダーの映像や目撃者の証言、警察の事故処理記録などは、過失割合を判断する有力な証拠となります。証拠が不足していると、過失割合の認定が困難になる可能性があります。

保険会社の判断

物損事故の場合は、通常、保険会社が過失割合を認定します。保険会社は、事故時の状況や当事者の状況、証拠を総合的に判断して過失割合を決定します。保険会社の判断に納得できない場合は、弁護士に相談することを検討してください。

過失割合の影響

過失割合は、損害賠償金の支払額に影響します。過失割合が高いほど、支払う損害賠償金が増えます。また、過失割合が認定されると、保険料が上がる可能性があります。

まとめ

物損事故における過失割合は、事故時の状況、当事者の状況、証拠の有無、保険会社の判断など様々な要素を総合的に考慮して決まります。過失割合の認定に納得できない場合は、弁護士に相談することを検討してください。