交通事故によって遷延性意識障害（以下、遷延性意識障害）を負ってしまった場合、治療やリハビリテーションには長期の時間がかかります。そのため、ご家族やご本人の負担は大きく、日常生活に支障が出ることも少なくありません。

遷延性意識障害とは？

遷延性意識障害とは、脳の損傷により意識や認知機能が低下した状態が30日以上継続する症状です。昏迷や無反応、せん妄などの状態が続きます。

遷延性意識障害を受け入れる施設

遷延性意識障害患者を受け入れる施設には、次のようなものがあります。

• 急性期病院のICU（集中治療室）
• 回復期リハビリテーション病院
• 長期療養型病院
• 介護老人保健施設

施設の利用方法

遷延性意識障害患者の施設利用には、以下の手順が必要です。

1. 主治医と相談し、施設入所の必要性を検討する。
2. 希望する施設に問い合わせ、受け入れが可能かを確認する。
3. 必要書類（診断書、同意書など）を提出する。
4. 施設見学を行い、環境や設備を確認する。
5. 入所契約を締結する。

施設の利用には費用がかかります。医療保険や介護保険の適用範囲によって自己負担額は異なります。また、施設によっては、独自の利用料を設定している場合があります。

施設選びのポイント

施設を選ぶ際は、次のポイントを考慮してください。

• 患者の状態に合った医療?介護サービスを提供しているか
• 設備や環境が整っているか
• スタッフの質が高いか
• 費用負担が適切か
• ご家族の面会やサポートがしやすい立地か

遷延性意識障害患者の施設利用は、ご本人やご家族にとって重大な決断です。慎重に検討し、最適な施設を選択することが重要です。