交通事故証明書における物損と人身の違いは？

交通事故に遭うと、警察から「交通事故証明書」が発行されます。この証明書には、事故の概要、加害者?被害者の情報などが記載されていますが、損害の種類によって証明書の内容が異なります。今回は、交通事故証明書における物損と人身の相違点について解説します。

物的損害と人身損害

交通事故証明書における損害には、物的損害と人身損害の2種類があります。物的損害とは、車両や建物などの物に対する損害を指し、人身損害とは、負傷や死亡などの被害者の身体に対する損害を指します。

証明書の内容の違い

物的損害が記載される証明書は「物損事故証明書」と呼ばれ、人身損害が記載される証明書は「人身事故証明書」と呼ばれます。両者の主な違いは以下のとおりです。

1. 記載内容：物損事故証明書には、事故の概要、加害者?被害者の情報、車両などの損害状況が記載されます。人身事故証明書には、上記のほか、被害者の負傷状況や治療費などの情報が記載されます。
2. 発行タイミング：物損事故証明書は、警察が現場検証を行った後すぐに発行されます。人身事故証明書は、被害者の負傷状況が確定した後、通常は数週間後に発行されます。
3. 提出先：物損事故証明書は、保険会社に提出して保険金の請求に使用されます。人身事故証明書は、自賠責保険会社に提出して損害賠償金の請求に使用されます。

注意点

交通事故証明書は、損害賠償請求を行う上で重要な証拠となります。事故に遭ったら、可能な限り早く警察に届け出て、証明書を入手するようにしましょう。また、物損事故の場合は、車両の損傷状況を写真などで記録しておくと、証明書の内容を確認する際に役立ちます。