スマートフォンを操作しながら運転する「ながらスマホ」は、交通事故の大きな原因となっています。政府は、ながらスマホの罰則の強化を図る改正道路交通法を2022年5月に成立させました。この改正法の一部は2023年4月から施行されましたが、罰则の強化については、さらなる検討が行われており、2024年から施行される予定です。

2024年から強化されるながらスマホの罰則

改正道路交通法では、ながらスマホの罰則が以下のように強化されます。

• 罰金：1点以上、10万円以下
• 免許停止：最長30日

現在の罰則は2万円以下の罰金と2点の減点ですが、大幅に引き上げられます。また、免許停止の対象となる範囲も拡大されます。

罰則強化の理由

政府がながらスマホの罰則を強化する理由は、交通事故の防止です。ながらスマホは注意力散漫や反応遅延を引き起こし、重大な事故につながるリスクがあります。特に、スピード違反や飲酒運転といった他の交通違反と併発した場合、事故の危険性が高まります。

交通弁護士の視点

交通弁護士としては、ながらスマホの罰則強化に賛同しています。交通事故の防止には、厳格な取り締まりが不可欠です。また、罰則の強化は、ながらスマホをしないという意識を高める効果も期待できます。

一方で、罰則の強化が過度にならないように注意することも重要です。ながらスマホの取り締まりが厳しすぎると、運転者の負担が大きくなり、結果的に事故につながる可能性もあります。バランスのとれた罰則体系の構築が求められます。

まとめ

ながらスマホの罰則は、2024年から強化されます。罰金と免許停止の対象範囲が拡大され、交通事故の防止が図られます。交通弁護士としては、罰則強化に賛同しつつも、バランスのとれた取り締まりの必要性を認識しています。