示談交渉において、逸失利益とは、交通事故によって被った経済的損失のことであり、主に以下の3つの要素で構成されます。

1. 治療費

交通事故による治療にかかる費用で、入院料、手術料、薬代などが含まれます。また、後遺症が残った場合のリハビリテーション費用も逸失利益に含まれます。

2. 休業損害

事故により被った休業期間中の収入の損失で、会社員の場合は給与、自営業者やフリーランスの場合は事業収入が対象となります。また、休業期間中に予定されていた昇給やボーナスの損失も含まれます。

3. 慰謝料

事故によって被った精神的?肉体的苦痛に対する損害賠償で、弁護士費用や示談費用も逸失利益に含まれます。また、後遺症が残った場合の精神的苦痛に対する慰謝料も逸失利益に含まれます。

交通事故による逸失利益の請求においては、適切な証拠を揃えることが重要です。医療費の領収書、休業証明書、収入証明書などを準備しましょう。また、弁護士に依頼すれば、逸失利益を算定するための適切な資料の収集と提示をサポートしてもらえます。

逸失利益は、被害者の経済的損失を補填するための重要な項目です。示談交渉においては、逸失利益の適正な請求を行い、適切な賠償を受けられるよう努めることが大切です。