夏の風物詩である浴衣は、涼しげで風情があり、お祭りや花火大会などのイベントにぴったりな装いです。しかし、浴衣を着たまま運転することは法律違反になるのでしょうか。今回は、日本交通弁護士の視点から、この問題について解説します。

道路交通法で定められた服装規定

道路交通法では、運転者が着用すべき服装について明確な規定はありません。ただし、第70条では「車両等の運転者は、安全運転義務を遵守して、車両等を運転しなければならない」と定められています。この安全運転義務には、適切な服装をすることが含まれます。

浴衣が安全運転を妨げる場合

浴衣は、ゆったりとした着心地が特徴ですが、このことが運転時に以下のリスクをもたらす可能性があります。

• 裾が長すぎてペダル操作に支障が出る
• 袖が長すぎてハンドル操作に影響が出る
• 腰紐が緩んで運転中に解ける

違反となる可能性

浴衣が運転時にこれらのリスクをもたらす場合は、安全運転義務違反として違反となる可能性があります。警察官が安全運転を妨げていると判断した場合、道路交通法違反で取り締まられる可能性があります。

安全に運転するための対策

浴衣を着たまま運転したい場合は、以下の対策を講じて安全を確保しましょう。

• 裾を短くしてペダル操作の支障にならないようにする
• 袖を短くしてハンドル操作の妨げにならないようにする
• 腰紐をしっかりと結んで運転中に解けないようにする
• 必要に応じて、運転に適した羽織ものを着用する

まとめ

浴衣を着たまま運転することが必ずしも法律違反になるわけではありませんが、浴衣が安全運転を妨げる場合は違反となる可能性があります。安全に運転するためには、浴衣の裾や袖を短くするなどの対策を講じましょう。