交通事故によるケガの通院回数は、慰謝料の算定において重要な要素となります。では、30回の通院に相当する慰謝料の相場はどの程度でしょうか？

通院30回の慰謝料相場

30回の通院に相当する慰謝料の相場は、一般的に以下の範囲に収まります。

• 軽傷の場合： 約100万円～200万円
• 中傷の場合： 約200万円～400万円
• 重傷の場合： 約400万円～600万円

ただし、この相場はあくまで目安であり、実際の慰謝料額はケースによって大きく異なります。以下に記載する要因が考慮されます。

慰謝料額に影響する要因

• ケガの程度： 骨折や内臓損傷などの重度のケガは、より高い慰謝料となります。
• 後遺症の有無： 後遺症が残ると、慰謝料額は大幅に増加します。
• 通院期間： 通院期間が長いほど、慰謝料も高くなります。
• 治療費： 治療費が高額になると、慰謝料もそれに応じて増加します。
• 逸失利益： 事故により就労不能になった場合、逸失利益も慰謝料に加算されます。

なお、慰謝料の算定には「自賠責保険基準」が用いられます。この基準では、通院回数やケガの程度ごとに慰謝料が定められています。ただし、自賠責保険基準は最低基準であり、実際にはケースに応じて慰謝料額が上乗せされる場合があります。

30回の通院があなたにどのような影響を与えたかを客観的に把握し、適正な慰謝料の算定を行うことが重要です。交通事故に遭われた方は、弁護士にご相談されることをお勧めいたします。