交通事故による被害者に対する損害賠償の額は、事故の態様、被害者の負傷の程度、治療費や逸失利益などの損害の額など、さまざまな要素によって異なります。ここでは、交通事故における損害賠償の平均額について説明します。

自賠責保険の基準

交通事故による損害賠償は、自賠責保険法に基づいて支払われます。自賠責保険での損害賠償額は、「自賠責保険基準」によって決められています。この基準では、後遺障害の程度によって、以下の金額が支払われます。

後遺障害等级	損害賠償額
1級	4,000万円
2級	2,600万円
3級	1,800万円
4級	1,200万円
5級	850万円
6級	700万円
7級	550万円
8級	400万円
9級	300万円
10級	200万円
11級	150万円
12級	100万円

裁判所の基準

自賠責保険基準のほかに、裁判所が独自に定めた基準もあります。裁判所の基準は、自賠責保険基準よりも被害者に有利になることが多いです。裁判所の基準では、後遺障害の程度に加えて、以下のような要素も考慮されます。

• 年齢
• 職業
• 収入
• 治療費
• 逸失利益
• 慰謝料

平均額

交通事故における損害賠償の平均額は、上述したような各種の要素によって大きく異なります。統計によると、自賠責保険基準による平均額は、約2,000万円程度です。裁判所の基準による平均額は、より高額になる傾向があります。

まとめ

交通事故における損害賠償の額は、ケースによってさまざまです。自賠責保険基準や裁判所の基準など、さまざまな要素が損害賠償額に影響を与えます。交通事故に遭われた場合は、交通事故に詳しい弁護士にご相談ください。