交通事故に遭ってしまうと、多かれ少なかれケガをしたり、精神的なショックを受けたりします。また、事故によって車両が損傷したり、仕事に行けなくなったりすることによって、経済的な損失を被るケースも少なくありません。

示談とは？

被害者と加害者との間で、損害賠償に関する合意をすることを示談と言います。示談は、裁判所を介さずに当事者同士で話し合いによって解決する手続きです。そのため、裁判所に比べて手続きが迅速かつ簡便であり、費用もかかりません。

示談のメリットとデメリット

メリット

• 迅速かつ簡便に解決できる
• 裁判所よりも費用がかからない
• 当事者同士で話し合うため、互いの主張が反映されやすい

デメリット

• 加害者側の責任を十分に認めさせられない可能性がある
• 被害者の後遺症が後に発覚した場合、追加の賠償金請求が困難になる

示談の手順

示談の手順は以下の通りです。

1. 加害者と連絡を取り、話し合いを行う
2. 損害の内容と賠償金額について話し合う
3. 合意に達したら、示談書を作成する
4. 示談書に署名捺印し、お互いに1通ずつ保管する

示談書に記載する内容

示談書には、以下の内容を記載します。

• 当事者双方の氏名?住所
• 事故の日時?場所
• 損害の内容（ケガ、車両損傷、休業損害など）
• 賠償金額
• 支払い方法
• 示談成立の日付

示談の注意点

示談を行う際は、以下の点に注意が必要です。

• 後遺症が残る可能性がある場合は、後から追加で賠償金請求できる条項を記載する
• 示談書に署名捺印する前に、内容を十分に確認する
• 示談書に署名捺印したら、原則として示談の内容を変更することはできません