交通事故に遭い、負傷をした場合、気になるのは医療費の負担です。自賠責保険や任意保険など、保険の種類によって対応が異なりますが、ここでは交通事故の医療費が全額負担されるかどうかについて解説します。

自賠責保険

自賠責保険とは、すべての自動車に加入が義務付けられている保険で、交通事故による被害者への補償を主な目的としています。自賠責保険では、治療費や通院費などの医療費は、原則として全額が補償されます。ただし、次のようなケースでは、一部負担となる場合があります。

• 過失割合が大きい場合
• 後遺障害が残った場合

任意保険

任意保険は、自賠責保険だけでは補償されない範囲をカバーする保険です。任意保険にもさまざまな種類がありますが、一般的に医療費の補償に関する特約が設定されています。この特約に加入していれば、自賠責保険でカバーされない医療費の一部または全額が補償される仕組みです。

過失割合が50％以上の場合

交通事故の過失割合が50％以上の場合、自賠責保険では医療費の全額が補償されません。過失割合に応じて、一定の割合の自己負担が発生することになります。任意保険に過失割合による自己負担免除特約を付けていれば、この自己負担分を補償することができます。

まとめ

交通事故の医療費は、自賠責保険や任意保険の種類によって対応が異なりますが、一般的に次のようになります。

• 過失割合が50％未満の場合：原則として全額補償
• 過失割合が50％以上の場合：過失割合に応じて一部自己負担あり
• 任意保険に特約を付けている場合：自己負担を免除できる

交通事故に遭った場合には、まずは医療費の負担について保険会社に相談しましょう。過失割合や保険の種類によって適切な対応が異なります。