交通事故によって後遺障害が残ってしまった場合、その程度に応じて等級が認定されます。この等級は、被害者の身体的?精神的な状態を総合的に判断して決められますが、一体誰がその等級を決めるのでしょうか。

後遺障害の等級は、主に以下のような専門家によって決められます。

1. 医師

交通事故後の被害者の診療を担当した医師は、後遺障害の診断を行います。診断書には、後遺障害の具体的な症状や程度が記載されており、この診断書が等級認定の重要な根拠となります。

2. 認定医

認定医は、国から指定された医師で、後遺障害の等級を認定する権限を持っています。認定医は、被害者が提出した診断書やその他の資料を審査し、等級を決定します。ただし、認定医による等級認定は、あくまで目安であり、最終的な決定は裁判所で行われます。

3. 裁判所

交通事故に関する訴訟において、後遺障害の等級が争点となる場合は、裁判所が最終的な判断を下します。裁判所は、医師や認定医の意見を参考にして、被害者の症状や日常生活への影響などを総合的に考慮し、適切な等級を認定します。

このように、後遺障害の等級は、医師、認定医、裁判所の判断によって決められます。等級認定は、被害者の補償内容や生活設計に大きく影響するため、適切な認定を受けることが重要です。後遺障害に悩まれている方は、交通事故に詳しい弁護士にご相談されることをおすすめします。