慰謝料を請求する際の書類作成のポイントは？

交通事故などの不法行為によって被った精神的苦痛に対して支払われる慰謝料。その請求を行う際には、適切な書類を作成することが不可欠です。ここでは、慰謝料請求書を作成する際のポイントをご紹介します。

1. 詳細かつ正確な内容

書類には、事故の状況、負傷の程度、治療経過などを詳細に記載します。また、請求する慰謝料の金額も明確にします。曖昧な表現は避け、事実関係を正確に記載することが重要です。

2. 法的根拠の明示

慰謝料請求の根拠となる法律や判例を明示します。たとえば、民法709条や最高裁判所の判例などを引用します。これにより、請求の正当性を主張することができます。

3. 損害の証明

精神的苦痛を被ったことを証明する必要があります。怪我の程度を示す診断書、治療経過を示すカルテ、カウンセリング記録などが証拠として有効です。また、日記やメモなどに症状を記録しておくと、客観的な証拠となります。

4. 慰謝料の算定方法

慰謝料の金額は、事故の態様、負傷の程度、治療費や逸失利益などを総合的に考慮して算定されます。過去判例や基準を参照して、適切な金額を算出します。基準を明確に示すことで、妥当性を主張できます。

5. 過失の主張

事故の過失割合が認定されていれば、その割合に応じて慰謝料が減額される場合があります。そのため、相手方の過失を裏付ける証拠（ドライブレコーダー映像、証言など）があれば、それを記載します。

6. 請求金額の明確化

最後に、請求する慰謝料の金額を明記します。具体的な金額を示すことで、相手方に明確な意思表示をすることができます。

慰謝料請求書を作成する際は、これらのポイントを踏まえ、正確で説得力のある内容にすることが重要です。専門の弁護士に依頼すると、適切な書類の作成や交渉を任せられます。