消えない傷跡はどの科で診察してもらえる？

交通事故による怪我の中には、目に見えない傷として残るものがあります。その代表例が、心的外傷後ストレス障害（PTSD）です。PTSDは、事故をきっかけに強いストレスを受けてから数週間から数か月後に発症することが多く、フラッシュバック、悪夢、過覚醒、回避行動などの症状が現れます。

PTSDの診察をどこで受けるか

PTSDの診察を受けられる科は、精神科および心療内科です。精神科は、精神疾患の診断と治療を専門とする診療科で、心療内科は、心身症やストレス関連障害を扱う診療科です。

診察の流れ

診察では、まず医師が症状や事故の経緯を詳しく問診します。その後、精神状態の検査や心理テストなどを行い、PTSDの診断を行います。診断が確定したら、治療方針が決定されます。

PTSDの治療

PTSDの治療には、薬物療法と心理療法の2種類があります。薬物療法では、抗不安薬や抗うつ薬が使用されます。心理療法では、認知行動療法やトラウマフォーカスターピートリートメントなどが行われます。

PTSDは、適切な治療を受ければ、症状が改善して社会生活に復帰できる可能性があります。事故後に心的外傷を受けた方は、早めに精神科または心療内科を受診し、治療を受けることが重要です。