交通事故後、通院治療を打ち切られた場合の保険の取り扱いはどうなるか？

交通事故に遭い、負傷した場合、治療費は自賠責保険や任意保険によって賄われます。しかし、治療期間が長期にわたった場合、保険会社から通院治療の打ち切りを要請されることがあります。このようなケースでは、保険の取り扱いはどうなるのでしょうか？

自賠責保険の取り扱い

自賠責保険は、交通事故によって負傷した被害者に対する補償を目的とした保険です。通院治療の打ち切りについては、以下のように定められています。

• 症状固定：被害者の症状が固定し、これ以上治療を受けなくても後遺障害が安定する場合。
• 治癒：被害者の症状が完全に回復し、治療の必要がなくなった場合。
• 不適切な治療：被害者が正当な理由なく通院を怠ったり、適切ではない治療を受けていたりする場合。

保険会社が通院治療の打ち切りを決定する場合は、医師の意見書や検査結果などを根拠に判断します。

任意保険の取り扱い

任意保険は、自賠責保険では補償されない範囲を補償する保険です。通院治療の打ち切りについては、各保険会社の約款によって異なります。

多くの任意保険では、自賠責保険と同様の基準で通院治療の打ち切りが行われます。ただし、任意保険の中には、自賠責保険よりも緩やかな基準を設けているものもあります。具体的には、症状が軽症であっても、被害者が通院を希望すれば治療費を支払う場合があります。

通院治療の打ち切りが検討された場合、被害者は保険会社から通知を受けます。不服がある場合は、異議を申し立てて審査を請求することができます。審査の結果、保険会社の決定が覆る可能性もあります。

通院治療の打ち切りに関しては、複雑な問題です。保険会社とのやり取りには法律の知識が必要となる場合があります。交通事故に遭い、通院治療の打ち切りを要請された場合は、交通事故に詳しい弁護士に相談することを検討してください。