交通事故に遭い、通院を余儀なくされた場合、治療費や休業損害だけでなく、慰謝料も請求することができます。慰謝料は、交通事故によって被った精神的苦痛に対する賠償金です。

慰謝料の算定基準

慰謝料の額は、以下の要素を考慮して算定されます。

事故の態様（過失の程度、衝突の衝撃など）

負傷の程度（診断書等による客観的な証拠）

治療期間（通院回数やリハビリ期間など）

後遺症の有無（障害等級や後遺障害の程度）

精神的苦痛の程度（不安障害やPTSDなど）

年齢や性別（慰謝料の基準額は年齢や性別によって異なる）

通院期間に応じた慰謝料の目安

一般的な通院期間に応じた慰謝料の目安としては、以下のようなものがあります。

1～3か月：30万～50万円

3～6か月：50万～70万円

6か月～1年：70万～100万円

ただし、あくまで目安であり、実際の慰謝料額は上記で紹介した各種要素を総合的に考慮して決定されます。

注意点

慰謝料を請求する際には、以下の点に注意してください。

事故から2年以内に請求する必要があります。

請求には、診断書や治療費の領収書など、負傷の証拠が必要になります。

保険会社との交渉では、過小な慰謝料を提示される場合があります。専門家に相談し、適正な額を請求しましょう。

交通事故で通院を余儀なくされた際には、精神的苦痛に対する慰謝料も請求できます。適切な手続きを踏むことで、正当な補償を受けることが可能です。