もらい事故の具体例は？

交通事故には、加害者が特定できないケースがあります。このような事故を「もらい事故」といいます。もらい事故の具体的な例を以下に示します。

■当て逃げ事故

加害者が事故を起こした直後に逃走した場合、もらい事故となります。当て逃げ事故では、加害者の情報を特定することが難しく、被害者が泣き寝入りするケースもあります。

■無保険車との事故

加害者が無保険車で事故を起こした場合、自賠責保険が適用されず、被害者の損害が補償されません。無保険車との事故も、もらい事故の一種です。

■過失相殺が認められた事故

加害者と被害者に過失がある場合、被害者が受け取れる損害賠償額が過失割合に応じて減額されます。過失相殺が認められた事故では、被害者の負担が大きくなり、もらい事故に近い状況になることがあります。

■相手方が死亡した場合

加害者が事故後に死亡した場合、損害賠償請求ができません。被害者が遺族から賠償を求めることもできますが、加害者に遺産がない場合などは、被害者の損害が補償されません。

■もらい事故に遭った場合の対処法

もらい事故に遭った場合は、以下のような対処法があります。

1. 警察に届け出る
2. 現場の記録を撮る
3. 目撃者の情報を集める
4. 保険会社に連絡する

もらい事故は被害者にとって不利益なことが多いですが、適切な対処をすれば損害を補償できる可能性があります。事故に遭ってしまったときは、慌てずに落ち着いて対応することが大切です。