車両の右折を行う際、対向車や歩行者に注意しながら交差点の手前で停止した後、ゆっくりと右折するのは、一般的に行われている方法です。しかし、道路交通法では一定の条件を満たした場合、真近右折という方法で右折することが認められています。

真近右折とは

道路交通法第34条第5項で定められた右折の仕方で、交差点の直前で一時停止せず、徐行しながら交差点に進入し、右折する方法です。交差点付近に青色の矢印で「右折可」と表示されている場合に行うことができます。

真近右折の条件

真近右折を行うためには、以下の条件を満たす必要があります。

青色の矢印で「右折可」と表示されていること 対向車線が一方通行であること 対向車線に横断歩道がないこと 歩行者や自転車がいないこと

真近右折のメリットとデメリット

真近右折には、次のようなメリットがあります。

停止の時間を省略できるため、交通渋滞を緩和できる 燃料の節約につながる

一方、次のようなデメリットもあります。

対向車や歩行者の見落としによる事故の危険性がある 徐行速度を維持するのが難しく、速度超過につながる可能性がある

真近右折時の注意点

真近右折を行う際には、以下のことに注意しましょう。

対向車線に車両がいないことを確認する 歩行者や自転車がいないことを確認する 徐行速度を維持する 対向車や歩行者を十分に確認してから右折する

真近右折は、条件を満たせば安全かつ効率的に右折を行うことができる方法ですが、周囲の状況に十分注意して行うことが重要です。