2025-01-05 69
交通事故に遭うと、加害者から示談金の支払いがなされますが、その際に「感謝料」という名目で追加の金銭を要求されることがあります。この「感謝料」は、法的には根拠がなく、法律違反のリスクがある行為です。
「感謝料」という言葉は、事故の被害者からすれば助けられたことに対するお礼の気持ちを表すイメージがありますが、実際には「口止め料」や「示談料上乗せ金」など、違法な意味合いで使われていることが多くあります。
「感謝料」を要求する行為に関与しているのが「NC」と呼ばれる業者です。NCとは「示談屋」の略で、被害者と加害者の間に入って示談交渉をまとめることを業務としています。
NCは、被害者の慰謝料を不当に低く見積もったり、治療費などの実費を水増ししたりすることで、本来支払われるべき示談金よりも少ない金額で示談を成立させます。その差額を「感謝料」としてNCが受け取ろうとします。
「感謝料」を要求することは、以下の法律違反に該当します。
被害者が「感謝料」を支払ってしまった場合、NCから民事上?刑事上の責任を問われる可能性があります。また、弁護士が示談交渉に関与していない場合、「感謝料」を要求するNCは非弁行為に当たります。
交通事故に遭って被害者になった場合は、絶対に「感謝料」を要求してくるNCに関わらないようにしましょう。示談交渉は、弁護士や交通事故に詳しい専門家に相談して適正な金額で解決することをおすすめします。
元のリンク:https://rb-lawyer.com/post/5713.html
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