2025-03-08 38
近年、街中や駅などでスマートフォンを操作しながら歩いている人を多く見かけます。便利なスマートフォンですが、歩きながらの使用は思わぬ事故につながる危険性も孕んでいます。そもそも、歩きながらスマホは法律違反になるのでしょうか?本記事では、日本の交通法規に照らし合わせながら、歩きながらスマホの法的リスクと安全対策について、交通事件を専門とする弁護士が解説します。
道路交通法には、歩行者に対する直接的な「歩きながらスマホ禁止」という条文はありません。しかし、状況によっては道路交通法に違反する可能性があります。特に問題となるのが、以下の条文です。
* **第76条第4項第1号:交通の妨害となるような方法で道路において、物を投げ、又は道路を横断し、若しくは道路において寝そべり、若しくは座り込み、その他道路における人若しくは車両の通行を妨げるような行為をすること。**歩きながらスマホに夢中になり、周囲の状況を把握せずに歩行することは、この条文に抵触する可能性があります。例えば、歩行者の通行を妨げたり、自転車や自動車との接触事故を引き起こす危険性がある場合などが該当します。
道路交通法以外にも、各都道府県が定める条例によって、歩きながらスマホが規制されている場合があります。例えば、東京都では「東京都迷惑行為防止条例」において、公共の場所での迷惑行為を禁止しており、歩きながらスマホによる周囲への迷惑行為も該当する可能性があります。各都道府県の条例は内容が異なるため、お住まいの地域の条例を確認することが重要です。
歩きながらスマホが原因で事故を起こした場合、民事上の損害賠償責任を負う可能性があります。例えば、歩きながらスマホをしていて人にぶつかり怪我をさせてしまった場合、治療費や慰謝料などを支払う義務が生じます。また、事故の状況によっては、刑事責任を問われる可能性もあります。
歩きながらスマホは、法的リスクだけでなく、様々な危険性を伴います。視界が狭まり周囲の状況を把握しにくくなるため、転倒や衝突事故のリスクが高まります。また、階段やホームからの転落事故、自転車や自動車との接触事故など、重大な事故につながる可能性もあります。自分自身だけでなく、周囲の人々を危険にさらす行為であることを認識する必要があります。
歩きながらスマホをしないことが最も重要な安全対策です。どうしてもスマホを使用する必要がある場合は、安全な場所に立ち止まって操作するようにしましょう。また、イヤホンで音楽を聴きながら歩く場合も、周囲の音が聞こえにくくなるため、音量を下げるなどの配慮が必要です。周囲への注意を払い、安全な歩行を心がけましょう。
もし、歩きながらスマホをしていて事故を起こしてしまった場合は、速やかに警察に連絡し、交通事件に強い弁護士に相談することをお勧めします。適切な法的アドバイスを受けることで、今後の対応をスムーズに進めることができます。
元のリンク:https://rb-lawyer.com/post/5891.html
=========================================
https://rb-lawyer.com/ 为 “コンパル法律事務所” 唯一の公式サービス プラットフォームです。他のチャネルは信用しないでください。