## むちうちで休業損害や慰謝料はいくら？弁護士が解説する相場と請求のポイント 交通事故の中でも比較的多いとされるむちうち（頸椎捻挫）。しかし、その症状は個人差が大きく、「どの程度の慰謝料がもらえるのか？」「休業損害は請求できるのか？」など、疑問や不安を抱える方も少なくありません。特に、むちうちによる休業は、生活に大きな影響を与えるため、適切な補償を受けることは非常に重要です。

この記事では、むちうちで休業した場合の休業損害の相場、慰謝料の相場、そしてそれらを請求する際のポイントを、交通事故に強い弁護士の視点から解説します。ぜひ、ご自身の状況と照らし合わせながら、参考にしてください。

休業損害とは？むちうちでも請求できる？

休業損害とは、交通事故による怪我のために仕事ができなくなり、収入が減少した場合に、その損失を補填するために支払われる損害賠償金です。むちうちの場合、症状の程度によっては、首や肩の痛み、めまい、吐き気などにより、仕事を休まざるを得ない状況になることがあります。このような場合、休業損害を請求することができます。

休業損害の請求には、以下の要件を満たす必要があります。

• 交通事故と怪我（むちうち）の因果関係が認められること
• 怪我（むちうち）のために仕事ができなかったこと
• 休業によって収入が減少したこと

むちうちによる休業損害の相場

むちうちによる休業損害の金額は、以下の要素によって大きく変動します。

• 休業日数
• 事故前の収入
• 職業
• 症状の程度

一般的に、休業損害は、事故前の収入を基に、休業日数に応じて計算されます。例えば、月収30万円の方が1ヶ月休業した場合、休業損害の目安は30万円となります。しかし、これはあくまで目安であり、具体的な金額は個々のケースによって異なります。

自営業者の場合、休業損害の算定が複雑になることがあります。確定申告書などを基に、過去の収入を証明する必要があります。また、主婦（主夫）の場合、家事労働も経済的な価値があると認められ、休業損害が認められる場合があります。

むちうちによる慰謝料の相場

むちうちによる慰謝料は、入通院期間や症状の程度によって異なります。慰謝料の算定基準には、自賠責基準、任意保険基準、弁護士基準（裁判基準）の3種類があり、弁護士基準が最も高額になる傾向があります。

例えば、弁護士基準で算定した場合、むちうちによる慰謝料の目安は、以下のようになります。

• 通院期間1ヶ月：約19万円
• 通院期間3ヶ月：約53万円
• 通院期間6ヶ月：約89万円

これはあくまで目安であり、症状の程度や後遺障害の有無によって、金額は大きく変動します。

休業損害や慰謝料を増額するためのポイント

休業損害や慰謝料を適切な金額で請求するためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

• 医師の診断書をしっかりと取得する
• 定期的に通院し、治療を受ける
• 休業期間中は、医師の指示に従う
• 休業損害を証明するための書類（源泉徴収票、確定申告書など）を準備する
• 弁護士に相談する

特に、弁護士に相談することで、適切な慰謝料の算定、保険会社との交渉代行、訴訟手続きなど、様々なサポートを受けることができます。弁護士は、法的な知識と交渉力を持っており、被害者の方が不利な状況に陥らないように、最大限のサポートを提供します。

むちうちによる休業損害や慰謝料の請求は、複雑で専門的な知識が必要となる場合があります。少しでも不安を感じたら、交通事故に強い弁護士に相談することをおすすめします。早期に弁護士に相談することで、適切なアドバイスを受け、スムーズな解決を目指すことができます。