## 低通算書用4段を受けるデメリットは？ 交通事故に遭われた場合、保険会社から示談交渉の際に「低通算書」という書類が提示されることがあります。この書類は、治療費や休業損害、慰謝料などの損害賠償額を算定するために用いられます。低通算書には、通常、1段から4段までの段階があり、4段は最も低い金額が提示されることが多いです。それでは、この低通算書で4段を受けることには、どのようなデメリットがあるのでしょうか？

まず、最も大きなデメリットは、本来受け取るべき適正な賠償金を受け取れない可能性があるということです。4段で提示される金額は、自賠責保険基準や任意保険基準に基づいて算出されることが多く、裁判所基準（弁護士基準）と比較して大幅に低い金額となる傾向があります。特に、後遺障害が残ってしまった場合、その影響は甚大です。後遺障害慰謝料や逸失利益（将来の収入減少）は、裁判所基準で算出すれば高額になることが多いですが、4段の提示額では、その正当な評価がなされない可能性があります。

低通算書4段の提示額が低い理由

低通算書4段の提示額が低い理由は、保険会社が自社の利益を優先するからです。保険会社は、交通事故の被害者に対して、できるだけ低い金額で示談を成立させたいと考えています。そのため、自賠責保険基準や任意保険基準といった、被害者にとって不利な基準を用いて賠償金を算出し、低通算書で低い金額を提示してくるのです。

低通算書4段を受け入れるべきではないケース

以下のケースでは、低通算書4段を受け入れるべきではありません。

* **後遺障害が残ってしまった場合：** 後遺障害等級認定を受けることで、賠償金が大幅に増額される可能性があります。 * **休業損害が大きい場合：** 休業損害は、収入の減少を補填するものです。4段の提示額では、正当な休業損害が認められない可能性があります。 * **慰謝料が低いと感じる場合：** 精神的な苦痛に対する慰謝料は、裁判所基準で算出すれば増額される可能性があります。 * **過失割合に納得がいかない場合：** 過失割合は、賠償金の金額に大きな影響を与えます。過失割合に納得がいかない場合は、弁護士に相談することをおすすめします。

弁護士に相談するメリット

交通事故の示談交渉は、専門的な知識が必要となるため、弁護士に相談することをおすすめします。弁護士に相談することで、以下のメリットが得られます。

* **適正な賠償金の算定：** 弁護士は、裁判所基準に基づいて賠償金を算定し、保険会社との交渉を有利に進めることができます。 * **複雑な手続きの代行：** 後遺障害等級認定申請や示談交渉など、複雑な手続きを代行してくれます。 * **精神的な負担の軽減：** 保険会社との交渉を弁護士に任せることで、精神的な負担を軽減することができます。

低通算書4段の提示を受けたら、まずは弁護士に相談し、適正な賠償金を受け取るためのアドバイスを受けることをおすすめします。交通事故に遭われた被害者の方々が、正当な権利を守り、一日も早く平穏な生活を取り戻せるよう願っています。