## 物損事故でどこまで確実できる？ 交通事故は、人身事故だけでなく、車両や物に損害を与える物損事故も多く発生します。物損事故の場合、怪我がないため人身事故に比べて軽く見られがちですが、放置しておくと後々トラブルに発展する可能性もあります。では、物損事故で一体どこまで確実にできるのでしょうか？　この記事では、物損事故における損害賠償請求の範囲や、確実に賠償を受けるためのポイントについて解説します。

物損事故における損害賠償請求は、主に以下の項目が対象となります。

車両の修理費用

最も一般的な損害賠償請求は、車両の修理費用です。事故によって破損した箇所を修理するために必要な費用を請求できます。修理費用は、修理業者に見積もりを依頼し、その見積書を相手方に提出することで請求を行います。複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することをおすすめします。

車両の時価額

修理が不可能な場合や、修理費用が車両の時価額を上回る場合は、車両の時価額を請求することができます。時価額は、事故当時の車両の市場価値を基準に算出されます。中古車販売業者やインターネットの査定サイトなどを利用して、時価額を把握しておきましょう。

代車費用

車両の修理期間中や、買い替えのために車両がない期間中は、代車費用を請求することができます。代車費用は、レンタカー代や公共交通機関の利用料金などが該当します。代車を利用する際には、事前に相手方に連絡し、承諾を得ておくことが重要です。

レッカー代

事故によって車両が自走不能になった場合、レッカー代を請求することができます。レッカー業者の領収書を保管しておきましょう。

評価損

車両を修理した場合でも、事故歴があることで車両の価値が下がる場合があります。この価値の低下分を評価損として請求することができます。評価損の請求は、専門家による鑑定が必要となる場合もあります。

その他

上記以外にも、事故によって生じた損害については、賠償請求が可能な場合があります。例えば、積荷の損害、事故現場の清掃費用、休業損害などが該当します。これらの損害については、証拠となる資料を揃えて請求する必要があります。

確実に賠償を受けるためのポイント

物損事故で確実に賠償を受けるためには、以下の点に注意しましょう。

* **事故現場で警察に連絡する:** 警察に事故状況を報告し、事故証明書を発行してもらいましょう。事故証明書は、保険会社への請求や、相手方との交渉において重要な証拠となります。 * **事故現場の状況を記録する:** 事故現場の写真や動画を撮影し、事故状況を記録しておきましょう。車両の破損状況や、周囲の状況を詳しく記録しておくことが重要です。 * **相手方の情報と保険情報を確認する:** 相手方の氏名、住所、連絡先、車両情報、加入している保険会社名などを確認しましょう。 * **保険会社に連絡する:** 事故発生後、速やかに加入している保険会社に連絡し、事故状況を報告しましょう。 * **弁護士に相談する:** 損害賠償請求の手続きや、相手方との交渉が難航する場合は、弁護士に相談することをおすすめします。弁護士は、法律の専門家として、あなたの権利を守り、適切な解決策を提案してくれます。

物損事故は、放置すると後々トラブルに発展する可能性があります。事故発生後は、速やかに必要な手続きを行い、確実に賠償を受けるようにしましょう。弁護士に相談することで、スムーズな解決が期待できます。