示談後にトラブルが起こった場合はどうやって対処すべきですか?
2024-06-06
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示談後にトラブルが発生した場合、どのように対処すべきでしょうか?日本交通事故弁護士の視点から解説します。
示談後のトラブル事例
示談は、交通事故の被害者と加害者が話し合いによって解決を図るものです。しかし、示談後になって以下のようなトラブルが発生する場合があります。
示談書の記載内容と異なる内容を請求される。
治療費が後から高額になった。
後遺症が出たにもかかわらず示談書に記載されなかった。
示談金が支払われない。
トラブル発生時の対処方法
示談後にトラブルが発生した場合、以下のような対処方法が考えられます。
弁護士に相談する:弁護士は示談書の内容や法律上の専門知識を有しているため、トラブル解決の最適な方法をアドバイスできます。
保険会社に連絡する:加害者が保険に加入している場合、保険会社に連絡して示談書の内容を確認してもらいましょう。
相手方に直接連絡する:平和的に解決を図るため、相手方に電話やメールで連絡してトラブルの内容を説明し、解決方法を話し合いましょう。
慰謝料増額請求について
示談後に後遺症が出た場合、示談書に記載されなかった慰謝料を増額請求することができます。増額請求するには、以下が必要です。
後遺症に関する医師の診断書
後遺症による日常生活への支障を証明する資料(例:就労状況の変化、治療費の領収書)
増額請求は、示談書の作成から3年以内に行う必要がありますので、注意しましょう。
裁判による解決
他の解決方法が難しい場合は、裁判所に訴訟を提起して解決を図ることもできます。裁判では、損害賠償金の請求だけでなく、慰謝料の増額請求や示談書の取り消しを求めることもできます。
裁判は時間がかかり費用も高額になるため、慎重に検討する必要があります。
示談後のトラブルを防ぐために
示談後のトラブルを防ぐためには、以下のようなことに注意しましょう。
示談書の内容をよく確認し、納得いくまで話し合いましょう。
後遺症の可能性がある場合は、示談書にその旨を記載しておきましょう。
示談金は一括で受け取り、分割払いは避けましょう。
示談後は、示談書のコピーを取っておきましょう。
示談後のトラブルを未然に防ぐためには、弁護士に相談することを検討しましょう。弁護士は示談書の交渉や内容の確認をサポートし、トラブルの発生を最小限に抑えることができます。